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〜コミュニケ/サブカル/音楽/会社人生などを語るをしてみんとして〜

村上春樹を社会人になってむしろ現実であったの巻

匿名で書いた(thanks!!!)→123users

1Q84を微妙に読んでみた。
ゴルファーがグリーンの芝を何度も確かめるように、春樹の脳のシワに刻み込まれたストーリーとメタファーを一つ一つ確かめながらね。

お手手のシワとシワを合わせてシワシワ。

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久しく読んでなかったけど、この人の小説を読むとやっぱ、すこし方向性をもらえるような気がする。

よく、村上春樹は想像の世界に耽溺している現実知らずの青二才だというような良い方をされる。

5年ぶりぐらいに、多少なり、人生の経験を積んで、小説を読んで思ったのは、むしろ彼の書いている文章は現実を的確にとらえ、一貫して、淡々たる努力が生んだ美しい経験や成果への賛歌と汚いサボった人間の発する怠惰への嫌悪が綴られているように思う。

今小説を読んだら、この人の本、むしろあるある話を積み上げた小説なのかと思った。

・精神的に高揚が収まらない瞬間
・内向的な日本の男性
 
ってか芥川賞批判はもはやなんのオブラートにも包んでないw


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社会人になり、余裕がなくなって、あるいは、もはや発見のない世界だと思って、村上春樹の小説その他の小説を読まなくなった。

が、遠くにある、変わらない立ち位置として、美しいものを肯定的にとらえ、雑踏の中に紛れ込んだ、不努力や勇気の欠如を批判する姿勢は、疲れていた心を引き上げ、自分を助けてくれるものなのかもしれないと思った。